ホーム大使館案内パラオ便り>2014年11月

◆パラオ便り(2014年11月)

「パラオ柔道連盟のトーナメント」

 10月28日、パラオ柔道連盟が、柔道トーナメントを開催しました。パラオ柔道連盟は子供たちを中心にパラオで柔道をやっている団体で、毎週コロールにあるナショナルジムで柔道の練習をしています。日本の方だけでなく、パラオ人のコーチも先生として子どもたちに柔道を教えていて、オリンピック出場経験がある女性コーチもいます。柔道で重要とされる、試合後の「礼」など、礼儀についても教えてくれています。

 今回のトーナメントは、10月28日が世界柔道デーであることにちなんで開催されたもので、田尻大使も招待され、開会の言葉を述べました。トーナメントは年齢別に5部に分かれていて、それぞれで1位から3位を決める戦いが始まりました。観客席には出場している子どもたちの親もたくさん見に来ていて、技が決まる度に大きな歓声があがりました。特に、男女混合トーナメントだったので、女の子が男の子に勝った時は会場がとても盛り上がりました。

 パラオで日本の文化の一つである柔道を一生懸命習い、礼儀も身につけつつ、日頃の練習の成果を見せようとがんばっているパラオの子どもたちの姿に、日本とパラオのつながりを改めて実感しました。

弔問記帳の様子

(田尻大使と入賞した子どもたち)

弔問記帳の様子

(トーナメントの様子)

日本フェアの開催

 11月23日、大使館は第5回「日本フェア」を開催しました。このイベントは、2010年より毎年大使館が開催しているイベントで、小学生を中心に現地の人たちを招いて、日本の文化を紹介したり、体験できる機会を提供することで、日本に対する理解を深めてもらうことが狙いです。午後2時、田尻大使の挨拶をもって開会され、フランク・キョータ下院議員からも挨拶がありました。

 挨拶の後は、いつものように日本語補習学校の子どもたちのパフォーマンスですが、今回は歌の披露のほかにも、ラジオ体操を披露してくれました。そのほかにも、日本語を学ぶLet’s Learn Japaneseのコーナーや、パラオ柔道連盟による迫力あるパフォーマンス、日本に関するクイズ、JICAボランティアによるプレゼンテーションがありました。2回設けた休憩時間には、日本食の紹介ということで手作りの大判焼きが振る舞われ、また、折り紙や水風船釣り、習字で名前を漢字で書いてあげるコーナーや、浴衣試着、剣玉で遊べるコーナーが用意され、多くの子どもたちで賑わっていました。

また、今回演目に取り入れたのが、パラオの子どもたちによる日本の歌披露です。高校生1組は日本の演歌を最初から最後まで日本語で歌いきってくれましたし、小学校の子どもたちが5組、それぞれ日本の童謡を、振り付けも交えて披露してくれました。日本語教育を受けていて今回も歌を披露してくれたシニア・シティズン・センターのお年寄りの方々だけでなく、若い世代も日本の歌になじみがあることがわかり、今回、日本フェアのために日本の歌を練習することで、より一層、日本語や日本の文化に親しみを覚えてくれたのであれば幸いです。

日本フェアの最後の締めくくりは毎年パラオ人歌手による日本の歌のパフォーマンスです。今回は子どもたちにより受け入れられやすいよう、若い女性のワイノナさんにお願いしました。最初は席に座りながらリズムをとっていた子どもたちですが、2曲目になると、たくさんの子どもたちがステージに駆け上がり踊りだし、フィナーレにふさわしい盛り上がりとなりました。今年も、 600名近くの方々が会場に足を運んでくれて、大きな文化行事が少ないパラオで、大盛況なイベントとなりました。

弔問記帳の様子

(浴衣試着コーナー)

弔問記帳の様子

(折り紙コーナー)

弔問記帳の様子

(フィナーレ:
歌に合わせて踊る子どもたち)

弔問記帳の様子

(小学生による日本の歌)