◆パラオ便り(2014年5月)
日本国政府奨学金留学説明会
5月初旬から中旬にかけ、パラオの全高校(6校)及びパラオ短期大学にて、2015年度日本国政府奨学金の留学説明会を行いました。大使館職員による奨学金の説明の後、実際に奨学金制度を通じて日本へ留学した帰国留学生に話をしてもらいました。説明会に参加した多くの学生は、帰国留学生の体験談を熱心に聞き、色々質問するなど、日本留学へ興味を持っていました。
現在募集しているのは、研究生(大学院)、学部生(大学)、専修学校生の3種類です。応募者は英語、日本語、数学などの学科試験を受験し、面接を経て、文部科学省の最終審査に合格すれば、採用となります。1982年に奨学金制度がパラオで始まって以来、これまで52名のパラオ人が日本へ留学し、帰国後は日本での経験を活かし、政府や教育機関等で活躍しています。今後も一人でも多くのパラオ人が採用されることを願っています。

(日本での経験について話す帰国留学生)

(説明会に参加した学生)
パラオ短期大学学位授与式
5月はパラオの卒業シーズンで、各学校の卒業式に家族、親戚や友人などが大勢集まって、祝われます。5月23日、パラオ短期大学の第51回学位授与式が行われ、ベルズ副大統領、南部大酋長、各大臣、上下院議員、田尻大使などが出席しました。
パラオ唯一の高等教育機関であるパラオ短期大学は、日本統治下の1927年に木工建築の技術者を養成するための木工徒弟養成所として設立され、1944年まで日本の教育が行われていました。1993年に現在のパラオ短期大学となり、今年は96名の学生に学位が授与されました。
式では、成績優秀者の発表や卒業生総代のスピーチの他、ゲストスピーカーとして、パラオ国際珊瑚礁センターのゴルブCEOが卒業生へのメッセージを送りました。式終了後は、卒業生にレイや風船を渡して祝福する家族や友人で賑わっていました。

(学位授与式の様子)

(式終了後、家族や友人から
祝福を受ける卒業生)
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