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◆パラオ便り(2014年4月)

インターナショナル・デイ

 4月18日、パラオ・ミッション・アカデミー高校にて、「インターナショナル・デイ」が開催されました。このイベントは、生徒全員が参加する大規模な学校行事で、パラオ、日本、フィリピン等のチームに分かれ、それぞれの文化を紹介したり、料理をふるまったりします。大使館にも招待状が届き、日本チームを応援しようということで、文化担当の大使館員が足を運びました。学校に到着後、早速日本チームの元へ行ってみると、大使館から提供した日の丸小旗や日本紹介ポスター、折り紙を部屋のデコレーションに上手に使ってくれていました。また、日本の工芸品やグッズが展示されていたほか、やきそば、あんこ餅、お好み焼きといった日本料理がたくさん用意されており、日本以外のチームの生徒達も日本文化を楽しんでくれていました。そのほかにも、出し物デモンストレーションも行われ、日本チームは日本に関する劇を披露していました。パラオにいる高校生達が、日本等の魅力を自ら発信することでお互いの理解を深める姿に、日本国大使館としても、学ぶところが多くあった一日でした。

沿道で募金を呼びかける生徒たち

(日本チームの学生) 

パラオの子供たちから日本の子供たちへ

(日本風に飾られた教室)

アイメリーク発電所開所式

 4月23日、無償資金協力事業「首都圏電力供給能力向上計画」によって建設された、アイメリーク発電所の開所式が行われ、田尻大使、レメンゲサウ大統領の他、閣僚、議員、伝統酋長、地元住民、発電所の完成を実現させたパラオ公共事業公社(PPUC)や日本企業の関係者等、約100人もの人々が出席しました。大使や大統領のスピーチのあと、本事業の一環として発電所の管理運用のための研修を受けたPPUC職員に対し、PPUC理事長とCEOから認定証が授与されました。また、リボンカッティングの後、田尻大使とレメンゲサウ大統領が一緒にレバーを引き、発電機が起動しました。

 本事業は2012年6月に始まり、旧アイメリーク発電所を増築し、5MWの発電機2基を搬入することが決定しました。その後、同年11月に同発電所で火災が発生して既存の発電機が全滅し、停電やそれに伴う断水が長期間続いたため、生活や衛生環境面の不安が広がりました。2012年12月、日本国政府は緊急無償資金協力としてマラカル発電所に500KW発電機4基を供与しました。この電力危機を経験したパラオ国民からは、この開所式は特別な喜びで受け入れられました。

今回の事業により、順番に発電機の運転を止めて行うメンテナンスが可能になったことで、長期的な電力供給の安定化が期待されており、パラオ国民の生活にとっても、また主産業である観光業の発展にとっても、非常に重要な意味を持っています。研修を受けたPPUC職員によって効率的な運用と維持管理が行われ、新アイメリーク発電所がパラオの電力供給に末永く貢献することを願います。

沿道で募金を呼びかける生徒たち

(リボンカッティングの様子)

パラオの子供たちから日本の子供たちへ

(エンジンを始動させる田尻大使と
レメンゲサウ大統領)