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◆パラオ便り(2014年2月)

第4回「日本フェア」の開催

 2月16日、第4回「日本フェア」が開催されました。このイベントは、2010年より毎年大使館が開催しているイベントで、パラオの小学校から生徒さんたちを招いて、日本の文化を披露し、日本に対する理解を深めてもらおうというイベントです。開始前からたくさんのお客さんが集まるなか、午後1時、田尻大使からの挨拶をもっていよいよイベント開始。また、会場に駆けつけてくれたテメニル社会文化大臣からも挨拶がありました。

 たくさんのプログラムの中、先陣を切ったのは、日本語補習学校の子どもたちです。パラオのお友達にも、日本の歌のことを知ってもらおうと、有名な童謡である「富士山」と、今日本で大人気のアイドルグループ「嵐」の「Wild At Heart」を披露してくれました。その後、「幸せなら手をたたこう」を会場みんなで合唱したLet’s Learn Japaneseのコーナーや、パラオ柔道連盟による迫力あるパフォーマンス、そしてJICAボランティア2名によるプレゼンテーションがありました。その後の休憩時間には、パラオで人気の日本食レストランによるレクチャー、そして日本食の紹介ということで、おにぎり、団子汁が振る舞われました。また、折り紙や水風船釣りのコーナーも用意され、子どもたちで賑わっていました。

沿道で募金を呼びかける生徒たち

(会場いっぱいに集まった子どもたち) 

パラオの子供たちから日本の子供たちへ

(JICAボランティアによるプレゼン)

 後半の最初のプログラム、日本に関するクイズのコーナーで、各小学校の子どもたちが壇上にあがってクイズを楽しんだ後、シニア・シティズン・センターの方々が日本の歌に合わせた踊りを披露してくれました。続いて、会場のみんなで踊ろう!と、パラオにて活躍する日本のNGOメンバーを先頭に、「炭坑節」を踊りました。多くの人が初めての体験のようでしたが、わかりやすい振り付けと添付の良い音楽に合わせて、楽しそうに踊っていました。

 最後の締めくくりは、パラオで有名な歌手であるヘイリーさんによる日本の歌のパフォーマンスです。子どもたちにとっては新鮮な、そして大人たちにとっては懐かしいメロディーが会場に響き渡り、曲に合わせて踊り出す人たちもいて、600名近くの方々が足を運んでくれた今年の日本フェアも、大盛況のうちに幕を閉じました。

沿道で募金を呼びかける生徒たち

(シニア・シティズン・センターによる
踊り)

パラオの子供たちから日本の子供たちへ

(子どもたちも楽しそうに踊る炭坑節)

在京パラオ大使館による台風被害義援金パネルの提供

 2月24日、日本にあるパラオ大使館のみなさんより、日本とパラオの友好関係を実感させられるパネルの提供がありました。昨年11月、台風ハイヤンがパラオを襲い、パラオは北のカヤンゲル島を中心に甚大な被害を受けました。これを受けて、ニュースなどでパラオの被害を知った日本の計4000人以上の一般の方々から、総額4000万円以上の義援金が在京パラオ大使館宛に集まったのです。政府レベルでは、日本政府は、緊急援助物資を提供し、現在は被害のあった小学校の再建支援に取りくんでいます。

 今回大使館に届けられたパネルは、この義援金のエピソードを通じて、多くの人に日本とパラオがいかに深い関係をもっているか伝えることができる、日本とパラオの友好のしるしです。今回パネルを届けてくださった在京パラオ大使館のみなさんは、当館以外にも政府関係機関やシニア・シティズン・センターにもパネルを提供しました。パネルには、義援金を提供してくださった方々からの手紙の一部も掲載されており、なんとかパラオの助けになりたいという日本の方々の心温まるメッセージがたくさん見られます。在パラオ日本大使館のロビーに掲載されていますので、ぜひ機会があれば、みなさん足を運んでみてください。

弔問記帳の様子

 (シニア・シティズン・センターにて)

弔問記帳の様子

(大使館に掲載されているパネル)