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◆パラオ便り(2013年11月)

「国連の日パレード」

 10月24日、国連の日にちなみ、各国の人々が参加して「パレード・オブ・ネーションズ」が行われました。伝統衣装を身につけたパラオの人々を先頭に、米国、日本、台湾、オーストラリア、フィリピン、インド、バングラデシュなど、各国を代表する人々が国旗を持って行進しました。パラオの人以外にも自国の伝統衣装を身につける人々も目立ち、日本人も、日本語補習校の生徒や保護者、JICA関係者、大使館職員をはじめ、約40名集まり、法被や浴衣を着て参加しました。

 行進のゴール地点である旧議会前広場では式典が行われ、レメンゲサウ大統領より招待を受けた田尻大使が出席しました。また、式典以外にも、パラオ料理を売るブース等20以上の出店が立ち並び、ステージでは歌や踊りのパフォーマンスが行われ、多くの人が集まる大賑わいの一日となりました。

(パレードに参加する日本人)

(式典の様子)

「台風30号による被害と日本からの緊急援助」

 11月6日から7日にかけて、台風30号がパラオを通過し、カヤンゲル州、ガラロン州及びガラルド州の3州が特に大きな被害を受けました。パラオは昨年12月にも台風28号により大規模な被害を受けており、今回最も被害の大きかったカヤンゲル州では、家や学校等を含む生活基盤が全壊しました。こうした事態を受け、8日には、レメンゲサウ大統領より、10日間の国家非常事態も宣言されました。家を失いコロール州等へと避難しているカヤンゲルの人々の早く元の生活に戻りたいという思いを受け、パラオ政府をはじめパラオ全体がひとつとなって復旧作業に取り組んでいます。

 日本国政府も何とかパラオの助けになりたいと、被災したパラオの人々を支援するための緊急援助を決定(総額約200万円)、22日、パラオ側に、2.2kWの移動式発電機5基、コードリール5巻、スリーピングマット120枚、50メートルの防水シート20巻を引き渡しました。引き渡し式には、パラオ側からレメンゲサウ大統領、クアルテイ国務大臣、オビアン公共基盤・産業・商業大臣、ニルマン保健大臣が、また日本側から田尻大使、松井JICAパラオ支所長が出席し、クアルテイ国務大臣から、今回の支援に対する感謝の言葉が述べられました。今回の緊急援助が被災した地域の助けとなり、一日も早く復興することを祈ります。

(授受証明書に署名する田尻大使と
オビアン大臣)

(引き渡された援助物資)