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◆パラオ便り(2013年5月)

「パラオの野球文化」

 野球は、パラオでも人気のスポーツで、子供たちのリトルリーグから大人によるメジャーリーグまで、幅広い世代で楽しまれています。実は、パラオに野球を広めたのは日本人と言われており、「ヤキュウ」はパラオ語にもなっています。 パラオの野球史をまとめた本「Baseball in Palau: Passion for the Game」によると、日本がパラオを委任統治していた時代、パラオに置かれた南洋庁に勤務していた日本人コウノ・モトジ氏がパラオ人に野球のルールと技術を伝え、パラオ人の間に野球が広まりました。当時は、日本人チーム対パラオ人チームの試合や、パラオ人同士の試合などが盛んに行われました。第二次世界大戦後、日本の委任統治が終わった後も、野球は人気を保っています。 今年の5月、韓国で行われた済州国際野球大会に出場したパラオチームは、ニュージーランド、台湾などに勝利し、韓国、日本に続き第3位という好成績を納めました。

(済州国際野球大会で行進するパラオ選手団 )

(1926年頃の、パラオ・オールスター・チームの写真
(パラオ国立博物館所蔵)
スコア・ボードには漢字が使われています )



「パラオの空に舞うこいのぼり」

 パラオ大使館では、日本の文化を紹介するため、四季に応じた展示を行っています。5月には、5日の子供の日を祝い大使館のロビーに兜、駐車場にはこいのぼりを飾りました。椰子の木から伸びた縄にこいのぼりが結ばれ、青空をゆったりと泳ぐ様は、大使館を訪れた人や通行人の目を楽しませていました。