◆パラオ便り(2013年4月)
「アース・デイ (地球の日)」
世界中の多くの国で、4月22日に「アース・デイ」として様々な行事が行われていることをご存知でしょうか?「地球の日」は、地球環境について考えるための日です。パラオでも、レメンゲサウ大統領が4月22日を「地球の日」として指定し、色々な関連行事が開催されました。4月19日には、グリーンフェアが開催され、色とりどりな植物や園芸グッズが販売され、地元の人たちで賑わっていました。また「観賞用植物」「薬用植物」の2部門の植物コンテストが開催され、並べられた植物を審査員たちが真剣な眼差しでチェックしていました。この他、パラオ環境保護委員会、パラオ上下水道公社など環境に関連する様々な団体がブースを出展しました。また4月20日には、日本パラオ友好橋からコロール・アイライ水道処理場までゴミを拾いながら歩く清掃活動が行われました。


(会場に並べられる色とりどりの花)
「パラオの人口の減少」
これまで、パラオの人口は2005年の国勢調査に基づき約2万人と言われてきましたが、間もなく公表される予定の「2012年度経済統計」によると、2012年のパラオの全人口は1万7445人であることがわかりました。この中には、外国人も含まれています。2005年の外国人も含むパラオの人口は1万9907人だったため、2012年には12.4%減少したことになります。内訳を見ると、パラオ人も外国人も減っています。パラオ人人口減少の理由としては、米国とのコンパクト協定により、パラオ人は米軍への就職、米国での就学や就業が可能なため、パラオ人の多くが米国へ移住していることが考えられます。外国人人口減少の原因としては、2005年当時、コンパクトロード建設のため韓国企業「大宇」が最大で2000名以上の外国人労働者(主に中国人、フィリピン人)をパラオに連れてきましたが、工事完了後帰国したことが挙げられています。今後も、パラオの人口の流動が注目されます。
「文部科学省奨学金制度の説明会」
日本の文部科学省による奨学金制度は1982年からパラオでも行われており、これまでに62人のパラオ人が日本で学び、帰国後に日本で学んだスキルを生かし、様々な分野で活躍しています。中には、パラオの国務省(外務省)で働いている元留学生もいます。今年も、6月に実施される試験を前に、4月に大使館職員がパラオ短期大学とパラオの全高校6校を周り、学生を対象とした説明会を開きました。各説明会には、最近留学を終えてパラオに帰国した元留学生が駆けつけ、学生たちに自分の体験を交えながら、日本で学ぶことの魅力を伝えていました。

(ミゼンティ高校での説明会の様子)
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