◆パラオ便り(2013年3月)
「アイメリーク発電所鍬入れ式の実施」
3月7日、アイメリーク州にあるアイメリーク発電所において、日本政府による無償資金協力案件「首都圏電力供給能力向上計画」の工事開始を記念する鍬入れ式が行われました。鍬入れ式には貞岡大使の他、レメンゲサウ大統領、ベル副大統領や多くの伝統酋長、国会議員が出席し、また日本からも関係業者の方が式典に合わせてパラオを訪問しました。このプロジェクトは、電力供給が不安定なパラオに5メガワットの発電機2台とその周辺機器や建屋を供与し、電力供給の安定化と、パラオの経済発展を支援すると言うもので、総額17億円以上に上ります。式典に出席したレメンゲサウ大統領は、本プロジェクトをはじめとした日本政府からの継続的な支援に感謝を述べ、これからも更なる友好関係の発展に期待する、とスピーチで述べました。
プロジェクトの詳細については、外務省ホームページも合わせてご参照ください。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/gaiko/oda/data/gaiyou/odaproject/pacific/palau/
contents_01.html#m012401

(レメンゲサウ大統領と貞岡大使)

「パラオの〈教育啓発週間〉と小学校訪問」
パラオでは毎年3月15日が「青年の日」として定められ、それに合わせ今年は3月の第三週に全国の小学校で「教育啓発週間」が実施されました。教育啓発週間は、生徒が実際の社会に対する理解を深めることを目的とし、NGOや企業などが様々な団体が学校を訪れプレゼンテーションを行います。日本大使館も、パラオの小学校4校(コロール小学校、アイライ小学校、GBハリス小学校、ミューンズ小学校)を訪れ、合計140人の生徒たちに、クイズを織り交ぜながら、日本とパラオの歴史的つながりや、日本のパラオに対するODAについて話をしました。「ダイトウリョウ」「ヤキュウ」「ゾウリ」など日常使うパラオの言葉の多くが、実は日本に由来することに改めて気づいた生徒から、驚きの声が上がりました。また、日本のODAによる小学校の体育館やスクールバス、青年海外協力隊の小学校教師などについて多くの生徒たちが知っており、学校訪問を通じて、生徒の身近にODAが存在することを確認することができました。

(ミューンズ小学校にて)

(GBハリス小学校にて)
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