◆パラオ便り(2012年12月)
「台風ボーファによる被害と日本からの緊急援助」

引き渡し式の様子(右からテレイ台風被害復興委員長、安沢臨時代理大使、マリウール副大統領、松井JICA支所長、ヤノ国務大臣、アサヌマ・パラオ赤十字会長。)
12月3日、台風ボーファ(台風24号)がパラオを通過し、アンガウル州、ペリリュー州、マルキョク州、ニワール州、ガラルド州の5州が特に大きな被害を受けました。パラオが台風による大規模な被害を受けたのは1997年以来で、今回最も被害の大きかったガラルド州では、16世帯の家が全壊しました。また、被災地では上下水道や送電線、道路や桟橋などのインフラも大きな被害を受け、停電と断水が各地で起きました。こうした事態を受け、トリビオン大統領は4日に国家非常事態を宣言しました。
日本政府は、被災したパラオの人々を支援するため緊急援援助を決定(総額約500万円)、17日、パラオ側にポリタンク、プラスチックシート、毛布、浄水器を引き渡しました。引き渡し式にはパラオ側からマリウール副大統領、ヤノ国務大臣、テレイ台風被害復興委員長、アサヌマ・パラオ赤十字会長が、日本側から大使館の安沢臨時代理大使、松井JICAパラオ支所長が出席し、ヤノ国務大臣から、今回の支援を大変ありがたく思うと感謝の言葉が述べられました。
「天皇誕生日レセプション」

(乾杯の音頭をとるトリビオン大統領と貞岡大使)
12月6日、大使館主催で、恒例の天皇誕生日レセプションがパラオ・ロイヤル・リゾートに於いて行われました。貞岡大使は、来年1月に任期が終了するトリビオン大統領に対し、パラオにおける日本人戦没者の遺骨収集活動の再開など、大統領の過去4年間の功績を称え、また台風の被害を受けたパラオの人々に対し、お見舞いの言葉を伝えました。トリビオン大統領は、日本のパラオに対する変わらぬ友情に対して、感謝の言葉を述べました。
「日本人会クリスマスパーティー」
12月8日、パラオの日本人会が主催するクリスマス・パーティーがパラオ・ロイヤル・リゾートにて行われました。パラオの日本人会は、1986年から活動し、1999年にパラオに大使館が開設される前から在留邦人の生活を支えてきた歴史ある団体です。当日は雨の為、会場は途中でプールサイドから室内に移されましたが、出席者は、わさび入りのお寿司を食べた人を当てるゲーム、子供たちのジュース早飲み競争、賞品の当たるくじ引きなどに参加し、マリンスポーツ以外の娯楽の少ないパラオにおいて、楽しい時間を過ごしました。

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