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◆パラオ便り(2012年9月)

「岡山大学による日本・パラオ共同シンポジウムの開催」

 8月27日、岡山大学、パラオ・コミュニティ・カレッジ、及び公共基盤・産業・商業省公共事業局の三者によるパラオにおけるゴミ問題についての共同シンポジウムが開催され、日本からは岡山大学の藤原教授と永禮准教授が発表を行いました。

 パラオのような小島嶼国においては、ゴミ問題は非常に深刻であり、また観光業を主な産業とするパラオではゴミによる環境の悪化は避けなければなりません。そこで三者がそれぞれのアイディアを持ち寄り、今後いかにしてパラオのゴミ問題に取り組み、美しい自然環境を守っていくか、プレゼンテーションが行われました。

 岡山大学には「廃棄物マネジメント研究センター」があり、こちらのセンターはこれまで長年に亘りパラオをはじめとしたアジア/太平洋諸国を対象とした廃棄物処理の研究を続けています。今回発表を行った2名の先生は、これまで何度もパラオを訪問し、収集したデータやその分析結果についてパラオ政府や教育関係者にアドバイス等を行ってきました。会場にはコミュニティ・カレッジの学生を始め、60名以上の参加者があり、大盛況となりました。

「生け花デモンストレーション」

 9月15日と16日に、大使館とベラウ観光協会の共催で、生け花デモンストレーションが行われました。映画「大奥」でも活躍された草月流華道家横井紅炎先生を講師としてお迎えし、ベラウ国立博物館に於いて、15日の午前と午後にはそれぞれ生け花とフラワーアレンジのワークショップが行われ、計170名以上の方が参加しました。参加者は竹の器に白砂を入れて盆栽を作ったり、オアシス代わりにバナナの茎に花を生けたりしました。16日は、横井先生による「パラオの風」をイメージした作品制作のデモンストレーションや、一般の参加者による生け花・フラワーアレンジのコンテストが行われました。13人のコンテスト参加者たちは、「自然の器を使う」「ココナッツの一部を使う」「地元の花材を使う」というルールに従い、思い思いの力作を持ち寄り、入賞者6名に賞品が贈られました。最優秀賞を受賞した内の一人は、8歳の少女でした。イベントの様子は下記の動画でご覧いただけます。

http://www.youtube.com/watch?v=iqQrzXYSiYo 
http://www.youtube.com/watch?v=IW3yYf8cU8A

(ワークショップ参加者の集合写真)

(横井先生のデモンストレーション)

「独立記念日式典」

 パラオは今年の10月1日、独立18周年を迎えました。独立記念日に先立ち、9月29日にお祝いの式典が旧議会前広場で開催されました。最初にパラオに住む各国の人々がそれぞれの伝統衣装などを身につけて行進し、トリビオン大統領、マリウール副大統領などの前でスピーチを行いました。日本人も、日本語補習校の生徒や保護者、JICA関係者、大使館員など40名以上が行進に参加しました。さらに、9月30日と10月1日には、ベラウ・フェアが開かれ、パラオの伝統的踊りのパフォーマンスやカラオケ大会、子豚の捕獲競争などが行われました。