◆パラオ便り(2012年4月)
「2012年度国費留学生日本へ」

(貞岡大使よりチケットを受け取るシリルさん)
1982年、初めてパラオで日本政府の国費留学生が募集されました。それから30年、パラオから多くの人が日本へ留学し、留学後はパラオに戻り、様々な分野で活躍しています。
そして今年も1人、パラオから留学生が日本へ旅立ちました。3月27日大使館にて貞岡大使より、2012年度の日本政府国費留学生のシリルさんに、日本行き飛行機のチケットが手渡されました。
シリルさんが参加する奨学金プログラムは、専修学校留学で、専攻は“栄養”です。4月2日に渡日後、1年間文化外国語専門学校で、日本語や日本の文化を学んだ後、武蔵野栄養専門学校に入学し、2年間栄養士になるために必要な知識と技術を学びます。シリルさんは前回に続き2回目の応募で、日本留学のチャンスを手にしました。留学決定後には、日本語の勉強や、元留学生から日本の生活についてオリエンテーションを受けるなど、渡日向け準備を進めてきました。これから3年間の留学期間で、勉学だけでなく、様々な事を経験することでしょう。パラオに帰国後は、日本で学んだことを活かし活躍することが期待されます。
「『ジュニア大使』のパラオ訪問」
(ジュニア大使の山本君と貞岡大使)
3月末、「第27回春期ジュニア大使友好使節団・パラオ班」として、社団法人国際フレンドシップ協会を通じて選ばれた「ジュニア大使」の山本海斗君(小学5年生)が大使館を訪問しました。三重県から参加した山本君は、2名の団員の先生と共にパラオを1週間に亘り訪問し、パラオ共和国の首都を訪問したり、パラオ人家庭にホームステイしたり、パラオの小学校を訪問したりしました。最初に大使館を訪問したときは少し緊張した様子の山本君でしたが、旅行の終わりに会った時にはすっかりリラックスし、ホームステイを通じてパラオ人と触れ合ったり、パラオの小学校でパラオの子供達と一緒に給食を食べたりする内にすっかりパラオが大好きになったと話していました。
山本君は、日本に帰ったら、まだ友達の間で余り知られていないパラオについてたくさん宣伝したいと話していました。頼もしいジュニア大使の活躍によって、日本とパラオの友好関係が更に発展していくことでしょう。また来年以降も、更に多くのジュニア大使がパラオを訪問し、両国の架け橋となってくれることを願って止みません。
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