◆パラオ便り(2012年1月)
「日本パラオ友好橋建設10周年記念 講演会」
2012年1月11日、日本パラオ友好橋が建設10周年を迎えました。この橋は、1996年に前の橋が崩落し、断水や停電など深刻な事態が発生したことを受け、日本の政府開発援助により建設されたもので、首都や国際空港があるバベルダオブ島と商業の中心で人口の大部分が住むコロール州を結ぶ、国民の生活に不可欠な存在です。また橋はパラオの経済の発展に大きく貢献し、日本パラオ両国の友好の象徴となっています。
1月25日、10周年を記念した講演会が開かれ、トリビオン大統領と貞岡大使がスピーチをしました。貞岡大使より日本がパラオに対し1981年より累計1億9430万ドルの援助を行っていることや、日本のODAの仕組みや方針につき説明があった後、トリビオン大統領が友好橋を含めた日本の様々なODAに対し感謝の意を表明すると共に、パラオが今後歩むべき道について抱負を語りました。会場には100名を超える参加者が訪れ、大統領と大使の話に耳を傾けました。

(スピーチをする貞岡大使)

(スピーチをするトリビオン大統領)
「日本パラオ友好橋建設10周年記念切手発行」
パラオ郵便局は、1月25日に日本パラオ友好橋建設10周年を記念する記念切手を発行しました。記念切手は、現在パラオ郵便局にて1シート2ドルで発売されています。

(日本パラオ友好橋建設10周年記念切手)
- 発売日:2012年1月25日より
- 発売場所:パラオ郵便局(コロール市内)
- 発売価格:1シート2ドル(50㌣切手×4枚)
「海人くらぶのパラオ来訪」
1982年にイギリス-フランス間のド-バ-海峡横断泳に日本人として初めて成功した大貫映子氏が1月13日から17日の5日間、パラオを訪れました。大貫氏は、国内外で様々なオープンウォータースイムのイベントを開催している「海人くらぶ」を主宰しており、今回は、8人のくらぶのメンバーと練習のためにパラオを訪問しました。
大貫氏とメンバーの方々は滞在中、パラオオリンピック協会やパラオ水泳協会の支援の下、パラオ・パシフィック・リゾート(PPR)、ロックアイランドやカープ島でオープンウォータースイムの練習を行い、またミューンズ地区にある地元のプールを訪れパラオの子供達の練習を見学しました。パラオの様々な場所で泳いだ大貫氏は、パラオの美しい海に圧倒されたそうで、いつの日かパラオで海大会を開きたいと語りました。なお、御一行の活動振りは、現地新聞「Tia Belau」に掲載されました。

(PPRのビーチにて)
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