◆パラオ便り(2011年10月)
「第17回パラオ独立記念式典」
9月30日、パラオの独立を記念する式典が旧議会前広場で開催されました。パラオは1994年10月1日に米国の統治から独立、今年は17回目の独立記念日となります。今年も式典に先立ち、「Parade of Nations(諸国民のパレード)」が行われ、パラオ人に加え、パラオに在住するアメリカ、台湾、日本、フィリピン、オーストラリア、オランダ、イタリア、ドイツ、インドネシア、韓国、ミクロネシア連邦、スロヴァキア、イスラエル、北マリアナ諸島など10以上の国、地域の人々が、それぞれの伝統衣装や制服などに身を包み、メイン通りを行進した後、トリビオン大統領、マリウール副大統領、ルクライ北部大統領、各国大使などの前でスピーチを行いました。
併せて9月30日と10月1日にはベラウ(パラオ)・フェアも開かれ、歌のコンテストや伝統舞踊、板彫の実演、各州の特産物の販売、日本航空高等学校生徒による空手デモンストレーション、小豚の捕獲競争などが行われました。また10月2日には、日本・パラオ友好橋の下で恒例のボート・レースも行われました。

(日本のパレードの様子)

(パラオの伝統的な衣装を着た子供たち)
「飲料容器リサイクルの開始」

(住民から持ち込まれた飲料容器)
10月4日より、コロール州のRedemption Centerにて、ゴミの飲料容器に対するリファンドが始まりました。これは、「飲料容器に輸入税として1個あたり10セントを課し、5セントをゴミの持参者に還付し、2.5セントを環境基金、2.5セントをセンターの運営に当てる。」というリサイクル法が施行されたことにより始まったシステムです。
大使館員も早速、飲料容器を持って視察・体験に行ってきました。この日のために飲料容器をためて待っていた多くの住民が訪れていました。このシステムの流れは、①センターに飲料容器を持参→②センターの職員による容器のカウント、容器数と金額が書かれた書類の発行→③コロール州庁舎にて換金、となっています。
回収された飲料容器は、草の根・人間の安全保障無償資金協力(GGP)平成19年度「コロール州コンポスト・リサイクルセンター整備計画」によって整備された、飲料容器圧縮機や飲料容器破砕機によって処理されます。これまでの使用に加えて、これらの機器の更なる活躍が期待されています。10月4日の開始から約2週間で、50万個以上の飲料容器が回収されました。このリファンドシステムがリサイクル活動を更に促進し、パラオの環境保全に貢献することを願っています。

(個数の確認作業)

(草の根無償によって整備された圧縮機にて圧縮)
センターの運営スケジュール: | 月曜~土曜(祝日を除く)、午前8時~11時と午後1時~3時半 |
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対象となる容器: | 32oz/960ml以下の、アルミニウム缶、スチール缶、ペットボトル、ガラスビン、テトラパック |
対象外: | ストロベリーミルク、メロンミルク等の牛乳の量が多いもの (注:牛乳が含まれている飲料の容器は栄養食品とされており税を課していません) (※ただしミルクコーヒー、ミルクティーなど少量のものは対象となります) |
※上記の情報は2011年10月現在のものです。
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