◆パラオ便り(2011年9月)
「内山晃民主党日本・パラオ友好議員連盟会長のパラオ訪問」

(視察の様子)

(国会議事堂にて)
内山晃民主党日本・パラオ友好議員連盟会長(衆議院議員)が9月5日から8日パラオを訪問しました。同議員には三昭鋼業の大島進代表取締役、BSコーポレーションの玉置詠子氏他、4名の企業関係者が同行しました。
内山衆議院議員一行は9月6日午前、首都マルキョクにおもむき、マリウール副大統領、ケソレイ上院副議長、イデオン下院議長を表敬しました。会談の中で内山議員は、パラオに対する日本からの経済協力や投資を一層拡大してきたいとの意向を表明し、今後どのような分野での協力が可能か意見交換しました。午後、一行は、マラカル火力発電所、マラカル下水処理場、海洋水産試験場を訪問しました。夕方には、ビジネスを通じてのパラオと日本の関係増進、観光地としてのパラオの魅力、パラオ社会発展のための経済協力分野等につき、パラオで活躍している日本人企業関係者、JICA専門家等の意見を聴取しました。
7日内山衆議院議員一行は、バウレス・パラオ・日本議員連盟会長(上院外交委員長)及び上院外交員会のメンバーと会談し、日本とパラオの議員レベルの交流を活発化していくことに合意しました。内山議員は、昨年7月日本・パラオ友好議員連盟会長として日本から5名の議員団と共にパラオを訪問しており、今回は同議員にとって2回目のパラオ訪問です。
「土田喜代一氏による講演会」

(当時の経験を語る土田氏)
9月15日、コロール州の国際珊瑚礁センター会議室において、元日本海軍上等兵の土田喜代一氏による講演会が開かれました。今年91歳を迎える土田氏は、太平洋戦争中にペリリュー島に渡った1万名を超える日本兵の中のお一人です。土田氏はペリリュー島の戦いが終わり、日本が終戦を迎えた後もその情報を信じず、33名の仲間と共に、昭和22年4月に救出されるまで、ペリリュー島の過酷なジャングルや壕の中で生活されていました。
講演会では、最初にNHKにより作成されたペリリュー戦に関するドキュメンタリーを視聴した後、「生きる」というテーマの下、土田氏のペリリュー島での戦闘終了後救出されるまでの壮絶な体験を中心に講演が行われました。会場には、82名ものパラオ在住邦人が集まり、皆さんの関心の高さが伺えました。土田氏は今回のパラオ訪問が恐らく最後の訪問になるだろうと仰っており、今後このような貴重な体験記が忘れられることなく、パラオ人及びパラオ在留邦人の中で受け継がれていくことが望まれます。
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