◆パラオ便り(2011年2月)
世界有数の珊瑚礁に囲まれたパラオでは、その美しい自然を守るために1人ひとりが環境に対して高い意識を持っています。そんなパラオで、ある日本企業が環境保全と経済発展に貢献しています。東急不動産グループが経営する、インターナショナルグレードのホテルであるパラオ・パシフィック・リゾートです。2009年末に開業25周年を迎え、その貢献を評価し、トリビオン大統領から東急不動産(株)金指社長に対し、表彰状が渡され、また、国会でも感謝決議が行われました。このたび、同グループでは「社会・環境レポート2010」の中でパラオでの取り組みにつき特集を行いました(詳細はhttp://www.tokyu-land.co.jp/csr/special/palau/index.html 参照)。
世代交代が進む中、これまでのパラオ人の親日感情を維持するためには、より多くの日本人観光客がパラオを訪問することが望ましいです。同時にパラオの美しい環境を保護することも重要です。パラオに住んでいる人だけでなく、旅行で訪れる観光客、全ての人1人ひとりが、自分の行動が環境に与える影響をよく考えて行動し、パラオの美しい自然が今のまま保たれることを願います。

(空から見たパラオの海)

(トリビオン大統領から表彰される金指社長)
パラオの主要産業は観光です。美しい海に囲まれ、数多くの有名なダイビングスポットがあるパラオには毎年8万人ほどの観光客が訪れます(ちなみにパラオの人口は約2万人です)。そんなたくさんある観光地の中の1つ、ジェリーフィッシュレイクは、毎日多くの観光客が訪れる、パラオに来たら絶対訪れたい観光地の一つです。ボートを降り、少し険しい山道を越えると、海とは隔離された静かな湖が見えてきます。湖の中をのぞくと、無数のクラゲがフワリフワリと浮かんでいます。先日、そんな神秘的なジェリーフィッシュレイクについてこんな新聞報道がありました。

(湖に住むクラゲ)

(空から見たジェリーフィッシュレイク)
“ジェリーフィッシュレイクからワニが捕獲される” -記事によると、ジェリーフィッシュレイクに住みついていた、体長5.9フィート(約180センチ)のワニが捕獲されたそうです。関係者の話によると、もともと近隣にある海水と淡水が混じり合った汽水湖がワニの生息地だったと推測されており、同じような汽水湖であるジェリーフィッシュレイクもワニにとっては住みやすい環境のようです。ただ、もともとワニは自ら人間には近づいていかない動物なので、ジェリーフィッシュレイクのように毎日多くの人が訪れる場所では、音や人のいる気配などを嫌い、湖に入り込んで来る可能性は低いそうです。そんな、思わぬ珍客に見舞われたジェリーフィッシュレイクですが、このワニが捕獲された後、さらなる調査が行われ、他にワニがいないことは確認されているので、ご心配ありません!様々な生物を惹きつける魅力を持ったジェリーフィッシュレイクに皆さんも是非訪れてみてください!不思議な空間に感動すること間違いありません。

(捕獲されたワニ 写真:Island Times)
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