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◆パラオ便り(2010年11月)

トリビオン大統領と大使夫妻

(トリビオン大統領と大使夫妻)

 11月20日毎年恒例の「日本フェアー」が開催されました。このイベントはパラオの小学校から生徒さんたちを招いて、日本の伝統的なゲームや日本語の歌などを披露し、日本に対する理解を深めてもらおうというイベントです。午後1時から開始予定だったのが、12時過ぎから人が集まりだし、1時には会場はたくさんの人でいっぱいになりました。貞岡大使の挨拶で始まった今回のイベント。400人近くのお客さんが来場されました。また、イベントの途中にはトリビオン大統領も駆けつけてくださり、会場は大いに盛り上がりました。

プレゼンするJICA隊員

(北海道についてプレゼンするJICA隊員)

 

 今年のテーマは「トラベルスルージャパン」。パラオに住む皆さんに、バーチャルで日本を旅行してもらおう!という企画です。JICAの皆さんにご協力いただき、それぞれの出身地を写真や動画を交えながら紹介していただきました。パラオには日本に行ったことの無い人が多いため、北海道から始まり、東京・中部・大阪・九州・沖縄まで、それぞれのプレゼンテーションで紹介される各地の様々な景色に、みなさん興味津々でした。日本へ行く時に訪れる場所は決まったでしょうか?

フォトセッションの様子

(フォトセッションの様子)

 歌の発表では、日本語補習校の生徒さんが太鼓を鳴らし、「炭坑節」を踊りながら入場し、日本の童謡とJ-POPを披露してくれました。昔の童謡には馴染みのあるパラオの人たちも、最近のJ-POPは新鮮だったようで、客席からはノリ良く大きな手拍子が送られました。また、パラオ短期大学で日本語を勉強している生徒さんによるウクレレを伴奏にした「島人ぬ宝」の合唱です。短い練習時間だったにも関わらず、しっかりとした日本語で素晴らしい歌声を披露してくれました。その他には、カルタゲーム、○×クイズ、あやとり、折り紙、豆つかみゲームや、自分の名前をカタカナで書く体験をしたりおやつのきな粉餅を食べたりと、短い時間の中で楽しんでいる様子でした。カルタゲームと○×クイズでは、勝った人は浴衣を着て写真を撮れるということで、生徒さんから大人の方までノリノリで浴衣を着てフォトセッションを楽しんでいました。

あやとり体験

(あやとり体験)

 イベントの最後は、大使館スタッフとJICAボランティアによる三線と某劇団で活躍したこともある方の歌で締めくくりました。パラオは昔からの日本の影響が多く残る国で、日本の演歌もとても人気です。パラオには、歌に合わせてチップを振りながら踊るという習慣があるのですが、今回も「みちづれ」を聞いているうちに、前に出て踊り出す人も出てきました。こうして大きな歓声の中、日本フェアーは終了しました。今回のイベントをきっかけに、多くの人が日本に親しみを持ち、将来日本とパラオの友好関係に貢献してくれることを期待します。多くの人の笑顔に溢れた良い1日となりました。

 

たくさんの人でうまった会場

(たくさんの人でうまった会場)