◆パラオ便り(2010年7月)
パラオには現在日本から年間約3万人の方が訪れています。昔はパラオの南部に位置するペリリュー島が太平洋戦争の激戦地の一つであったため、以前は慰霊団関係者が訪問客の多数を占めていました。その後、世界有数のスキューバダイビングのサイトがあることから、パラオには多数のダイバーが訪れるようになりました。リピーターの方もかなりいます。最近は本格的なダイビングはできなくても、ロックアイランドでの手軽なスノーケリングやカヤッキング、ビーチでの水遊び、日光浴などの楽しみを求めて来る方、さらには新婚旅行の方も増えています。
パラオの面積は屋久島とほぼ同じで人口は約2万人という小さな島国です。戦前は日本が国際連盟の下パラオなどのミクロネシア地域を委任統治していたので、人々は親日的です。当時の経験のある高齢者の方々は大変綺麗で流ちょうな日本語を現在も話され、若い世代も簡単な日本語なら理解できる方も多いです。英語は戦後は米国の国際連合の下における信託統治領だったので、もちろん通用します。安全で時間がゆっくりと流れていますので、高齢者の方でも楽しく南国の雰囲気を楽しむことができます。
旅行者の方にお願いしたいのは一つは、海外旅行保険には必ず入っていただくということです。海外の医療費はとても高いです。またダイバーの方は万一の場合に備え、海外移送も想定した専用の保険に入っておかれると良いと思います。パラオ国立病院に減圧用チェンバーが一台ありますが、点検などのためいつも使えるとは限らないようです。二つ目は、パラオは安全ですが、時々置き引きや窃盗などの犯罪はあります。また女性は日本でも同様ですが、隙をみせないようにしましょう。基本的、常識的な事に注意していれば大丈夫です。三つ目は、パラオの環境、文化、習慣を尊重して下さい。特に、サンゴ礁などの海洋環境は人類共通の財産なので、細心の注意が必要です。
ぜひパラオ滞在をエンジョイして下さい!!!
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