JICAボランティアエッセイ(嶋津眞由美SV)

ありがとうパラオ

JICAシニアボランティア
2016 2次隊 
栄養士 嶋津 眞由美
 
 2016年10月、未来への期待と不安を抱きながら初めてパラオの地を踏みました。
 暗くなってから空港へ到着したので、翌日海を目にしたときは 「美しい海だ」と思いました。最初のパラオの印象は、ゴミが散乱していないきれいな印象でした。これから私は2年間、パラオの学校給食と向き合うことになります。
 
 研修が終わり、初めて教育省(MOE)に行った時は、何をどうしていいかわからず、とにかく、そこにあるものを見たり読んだりを繰り返していました。そうする中で、どのように進めていけばよいか、課題を4つに分けて進めて行きました。(1)衛生、(2)栄養、(3)調理指導、(4)児童への食教育についてです。
 
 衛生については、各学校の調理室が衛生的に使用されているか点検を行い、栄養については、毎月の献立を作成し、地場産の野菜の使用量を増やしていきました。調理指導については、5回のワークショップを行い、野菜の洗い方や切り方の指導、新メニューの作り方等を指導しました。児童への食教育は、パワーポイントで絵をたくさん使い、解りやすく言葉も添えて、3つの食品群の中からバランスよく食べること、朝、昼、夕の3回の食事で生活のリズムを作ることが大切であることの説明を行いました。一番の問題は、私の英語力でした。足りない私に、周りの皆様は、とても親切に接してくださいました。
 
 日本の忙しさとは違い、ゆっくりと感じることがパラオでは普通です。のんびりとしている私にはピッタリと思いました。通常は、仕事に追われバタバタと残業までするようなことはなく、定時には帰ることが出来、買い物へ行き、パラオの食材を探して気に入った料理を作り、今日も1日お疲様の意味を込めて「ツカレナオ~ス」と言って夕食を摂っていました。どこへ行ってもパラオの人々の温かさに触れ、買い物に行くのが楽しみでした。
 
 道を歩いていると通り過ぎる車から突然、「Hi!MAYUMI~!」と大きな声が聞こえてくるので、「え~~」と驚きますが、思わず「HELLO~~!」と返して笑顔になります。声をかけていただけるなんて嬉しいと思い、その瞬間、「ここに幸あり」と幸せを感じていました。
 
 どれだけのことが出来たのか、出来ているのか疑問は残りますが、「little by little」を合言葉にパラオの未来がこれまで以上に前へ進んでいくことを楽しみに、日本の中の佐賀県から応援しています。MOEの皆さん、調理員の皆さん、パラオの皆さん、ありがとうございました。また会いましょう。